高校生向けのお知らせ
今年も無事高校入試が終わり、あとは結果を待っている時期かと思います。結果は、発表までわかりませんが、受験勉強の取り組み方について、良かった点、反省すべき点があるかと思います。そうした反省を踏まえ、大学入試に活かしてもらえれば良いかなと思います。大学入試は、高校入試の分量の3倍近い分量をこなさなければなりません。
どうしても入試が終わり、高校生活を迎えると1年生の内は、受験のことは、遠い未来のことのように感じます。
難易度が上がる高校の英語・数学については、日常的に毎日一定量の勉強をこなさなければ、大学入試に合格することは困難となります。高校1年生の12月終了時において、大学入試共通テストまでは、2年の猶予しかありません。残念ながら、多くの高校生は、この認識の欠如から受験勉強の着手が遅れを取ります。北海道大学進学をする道内の高校生の割合が3~4割という現状を考えても、受験勉強の着手が遅いため、どうしても後手後手に回っているのが現状です。
現役で大学に合格するためには、どうすればよいのか。その手掛かりとなるものは、大学受験に成功した人たちが、どのような勉強の取り組みをして高校生活を過ごしたのか、検索してみると良いでしょう。私の時代は、○○大学合格作戦などの書籍がありましたが、今は簡単にネットで検索できると思います。
塾に通っていた生徒の大半は、高校進学と同時に学習塾を一度退会する生徒が多いかと思います。塾に通っていた時は、成績が上位だったが塾に通わない状態になると途端に勉強ができなくなる生徒を何人も見てきました。その大きな要因は、受動的に勉強を吸収していたため、自分一人でどのように勉強してよいのかわからなくなるというケースを見てきました。
英語・数学も問題集の分量の多さよりも解説が充実している問題集を選び、3回以上繰返し、問題を解く習慣で取り組んでください。英単語・熟語は、毎日少しずつ、移動の時間などを使い、すき間学習をすると良いでしょう。また、勉強の仕方の本を読んだり、記憶力・脳科学の本を読んで、「忘れる」動物であることを踏まえ、「記憶に定着させる」ためにどのような工夫をすればよいかも自分で発見していくと良いでしょう。そうすると、復習するべきタイミングが理解できると思います。
およそ、難関大学・難関な国家試験に取り組むと、科目数と覚えるべき分量(INPUT学習)と問題に解きなれる能力(OUTPUT学習)に分かれます。知識系の問題であれば、INPUT学習ができていない限り、OUTPUT学習をしても効果はないと思います。(出題傾向・頻出の語句を調べる場合は、効果はありますが。)
知識を充実させ、論理構成も理解ができた状態であったとしても、制限時間内に問題を解くことができる能力がなければ、試験に合格することはできません。
OUTPUT学習においては、時間内に問題を解くことも必要となります。
多くの高校生に陥るのは、着手時期が遅いため、圧倒的な分量に潰され、心が折れて、浪人することを受け入れてしまうのです。
また、普段から家庭学習をしていない生徒の場合、取り戻すための勉強にも悩まされるかと思います。
高校の授業をどう活用し、自分が行きたい大学の出題傾向などをいち早く調べ、戦略を立てていくと、高校3年間の過ごし方が良い形になると思います。
高校入試で、良かった点は踏襲し、反省すべき点は見直して、大学受験に向けていち早い戦略を考えましょう。