お知らせ

2019 Apr 21

家庭学習(小学生編 算数)

家庭学習の仕方(小学生)

 小学生の算数でまず先にできるようにしたいことは、

①計算のスピード力
 その前提として、計算の順序、分数・小数の計算の仕方を身につけることは必要です。磨きをかけていかなければならないのは、
速く正しく問題を解ける計算の能力です。

 中学生・高校生になっても計算のスピードは求められます。制限時間がある試験で、複数の大問を解くためには、計算が遅いと
その段階で合格点を取るための第一の障害となります。早く処理することを求められる試験で、計算が遅いと試験問題をすべてこなせないと理解することになるのは、中学生の定期試験で、顕在化すると思います。たかが計算なのですが、処理能力の速さで合否を分ける試験において、計算力というのは侮っていけない重要な能力なのです。

 その能力を習得する期間は、「小学生」だと、私は考えます。100マス計算において、トップスピードの生徒は、1分を切るくらいなのですが、10×10の100マス計算においては、2分を切るくらいの能力を身につけておかないと、中学の定期試験において、制限時間内に問題を処理するという壁にぶち当たると思います。

 「計算力」は、小学生のうちから日々身につけておくと良いと思います。私自身、小学5年生の段階で珠算3級を取り、珠算は辞めましたが、今100マス計算を生徒と競っても1分30秒以下で解けます。このくらいの能力があると、計算のスピードという点では、困らないかと思われます。計算は、毎日の練習と圧倒的な問題量をこなすことで身につく能力だと思いますので、日々計算の練習は、小学生の間は、練習をしなければなりません。

 計算のルールと分数・小数の計算、分数を小数の変換、その逆ができるようになった次に身につけるべきことは、

②「各公式をすべて理解し、記憶」していることです。

 代表的なことでいうと、各面積・体積の公式、比例式・反比例式・平均の求め方・割合・速さ公式の理解・記憶です。
これらは、中学でもう一度学ぶ単元ともなりますが、小学生の時に理解し活用できるようにしておけば、中学生では文字で表現された公式であるのみなので、特別も一度勉強をする必要性はなくなると思います。中学では、復習しているような感覚で授業を受けられると思います。

 いかなる時に質問しても即答できる状態であれば、小学生で身につけることの基礎学力は身についたことになると思います。

③グラフを書ける、正確に読み取ることができる能力を身につける。
 グラフの勉強は、中学での授業よりも小学生でしっかりと身につけなければなりません。中学1年で地理の勉強をするときに、グラフを読み取って、設問で要求される解答を文章、数値などで答えなければなりません。中学での授業もあるのですが、3学期に学ぶような内容となっておりますので、小学生の時にしっかりと身につけなければなりません。

 

④単位の変換をスムーズにできる。
 時間・面積・体積・重さ・割合など各単位があります。この変換の中で一番、小中学生が苦手にするものが分数・小数で表されたものを直すことです。例えば、1.75時間を時間と分にわけて、書きなさいと言われた場合に、1時間45分と答えられる生徒は何人いるでしょうか。また、分数を使って、なおすこともできるでしょうか。計算の次に重要な課題とも言えますので、しっかりとできるようにしておかなければなりません。

最難関は、「割合」(小5)、「速さ」(小6)の文章問題
 割合の文章問題では、文章を読み取り、何が「もとにする量」「比べられる量」なのかで迷うことが多いと思います。中学生でもつまずく問題であるものを小学生から取り組まなければならないので、大変理解し、習得するまで時間がかかると思います。この「割合」「速さ」の問題は、中学生になっても文字式、方程式で問題が作成され、「割合」は、理科の水溶液の濃度を求める問題として出題される可能性があるため、小学生のうちから理解し、正しく使えるようにならなければなりません。しかしながら、学校では限られた時間の中で、この内容を教えなければならないため、生徒が完全に理解し活用できるという生徒は、ごく一部の生徒に限られると思います。

 ①~⑤までの内容を取り入れた家庭学習が一番の理想的な家庭学習といえるでしょう。定期的に、1度解いた問題であっても忘れそうなタイミングでもう一度解きなおしたり、間違えた問題については繰返しミスがなくなるまで、解くべきだと思います。